初リリース日: 2020年11月10日
販売元: マーベラス
難易度イージー。
クリアタイムは26時間でした。
総合評価
評価:名作
「米は力だ!」のキャッチコピーに噓偽りなし。
しっかり稲作してお米を食べていればクリアできる良ゲー。
なかなか見当たらない万人にお薦めできるゲームです。
バトルは武技と羽衣技を使ったアクションが爽快。
米の収穫で確実にパワーアップできる仕様なのでアクションが苦手でもストーリークリアまでなら何とかなります。
ダンジョンでの狩りに米作りと目まぐるしい生活ですがヒノエ島で共に暮らすことになる人間たちとの交流が物語を進めるごとに挟まれているので、一つ一つのエピソードが心地の良い気分転換になります。
ストーリーはテキスト面も含めて終始安定していました。
一緒に暮らした仲間たちと過ごしたヒノエ島を守るため神として鬼に立ち向かうサクナヒメ。
物語の積み重ねが説得力を生み、終盤には成長したサクナヒメの姿にホロリと来るものがありました。
良かったところ
武技と羽衣技
序盤は手持ちの技が少ないので転がっているモノを吹っ飛ばしたり、敵を投げ飛ばして衝突させた方が強かったりします。
それでも、武技を覚えていくごとにダイナミックな戦いができるようになり中盤からはバトルにも手応えを感じるようになりました。熟練度を上げていくと範囲技が使い勝手が良いだけにプレイが俄然楽しくなってきます。
羽衣技は敵の弱体化をできる技が多く、体勢を崩せない敵に当たる中盤などでは重宝しました。
武技と羽衣技は種類が豊富で中盤以降はどれを入れるか迷うくらいでした。
移動にも使える「飛燕」、大型の敵には「旋風圏」、攻撃範囲の広い上に体勢を崩せる「登鯉」辺りは使い勝手が良いですね。
特に「旋風圏」は「ひっさぁーつ!!」のボイスが聞きたいという理由もあって、最後の最後まで使い続けた大技でした。
米作り
農林水産省のホームページが参考になるとかいう事前情報にやや及び腰でしたが、タイミングなんかのヒントもあるので、米作りは思っていたよりやり易かったですね。
難易度イージーにしていて米が病気にかかることがなかったので、そこら辺には助けられたかなと思います。
難易度ハードでやるなら肥料を含めてマメなケアが必要かなと思います。
年を重ねるごとに作業スピードは上がっていくので、やっていてダルいと感じることが意外と少ない辺りは良くできているなと感心しました。
ストーリーを進めると道具を使って作業をすることもできます。
特に「千歯こき」なんかは本当に便利で文明の有難みを感じました。
また、効率が上がるかどうかは謎ですが牛を使って田んぼを耕したりもできるようになります。
悪かったところ
序盤はやや厳しい
晩ご飯のメニューが翌日のステータスアップに繋がります。
HP自然回復がないと探索がしんどいので夕餉も手抜きできません。
序盤は田んぼを見張りながら、保存食作りのための狩りも並行してやっていくというタイトなスケジュールをこなすことになります。
採取した食料はしばらく使わないと傷んでしまうので、ガッツリ食べてしまう感じでプレイしていました。
終盤になると大量に米を作ってストックできるようになるのでかなり気が楽になります。それと比べると、序盤は料理に使える素材も少なくて結構大変でした。
探索度上げ
マイナスポイントは探索度上げが必要なところですね。
探索度を上げないと次のダンジョンに行けないというのは地味にストレスでした。
アイテムの取り逃しなどに気付くいい機会ではあったのですが、ストーリーをサクサク進めていきたかったので、何度も同じダンジョンに潜らざるを得ないというのは時々しんどかったです。
思いつくマイナスポイントはこれくらいですね。
さいごに
全体的なバランスが良く出来ているゲームでした。
米づくりの大変さを学べて、爽快感のあるアクションもあるという一挙両得な本作。
自分は好きだけど人にはちょっと勧められないな・・・と思うゲームばかり最近はプレイしていたので、天穂のサクナヒメの癖の強すぎないところが新鮮でした。
今年いっぱい「サクナヒメはいいぞ、米作りはいいぞ」と遅ればせながら言い続けていこうと思います。