初リリース日: 2021年10月1日
販売元: カリプソ・メディア
難易度イージーでプレイ。
ストーリークリアまで約50時間でした。
総合評価
評価:良ゲー
じっくりとダークファンタジーの世界観を楽しみたい人にお勧めです。
ディサイプルズ リベレーションはタクティカルRPG。
汎用ユニットの種類が豊富でコスト制限の中で組める一番強い布陣を探求するところに面白みがあります。
選択肢によって結末が分岐するサブクエストが多いのが特徴で、4つの勢力が入り乱れているだけに展開が読めない所がスリリングでした。
主人公アヴィアンナさんが口癖のように言う「Regret later act now」を繰り返すゲームになっています。
気になる点は操作方法のTIPSや世界観の解説がシステムにないところ。
操作方法はプレイしているうちに分かってくるので大丈夫ですが、やや不親切です。
また、独特の世界観があるのはいいのですが、人物や用語について調べる機能はないので会話劇についていけないことが頻繁に起こります。翻訳が悪くないだけに、世界観を把握しづらい点は残念に感じました。
難易度は序盤がシビアですが、終盤になるにつれてやさしくなっていったという印象です。
序盤中盤はユニット同士の性能にあまり差がないのでシュミレーションRPGのイメージで遊べるのですが、終盤になると主人公が圧倒的に強くなり全体魔法でほぼ勝負が決まるので戦略的な要素は絡まなくなってきます。
ただ、ストーリークリアまで約50時間前後かかるボリュームがあるだけに、主人公が無双するようになるまでにそれなりに時間がかかります。
ジャンルとしてはRPGですが、タクティカルシュミレーションとして見ても十分面白いゲームだと私は思いました。
タクティカルRPG
ディサイプルズ リベレーションはタクティカルRPG。
ヘクスマップのフィールドでキャラクターを動かしていくタイプです。
行動持ちこし+挟撃
バトル中に一度だけターンの最後に行動を持ち越しできるシステムがあります。これがあるので、相手の出方を見てから攻撃を仕掛けることができます。敵を味方で挟んで攻撃すると大ダメージになるシステムとも噛み合っていて戦略の幅を広げています。
前衛ユニットと後衛ユニット
前衛としてバトルで戦うユニットのほかに後衛としてユニットを3体配置することができます。ユニットごとに後衛での能力も違っているので、どのユニットを使うかは迷うところでした。バフだけでなく、回復や攻撃など多種多様の能力があります。最初は味方の物理ダメージ+25%を付与する後衛アビリティを持っている「憑依者」がお勧めですね。
ややシビアな序盤
序盤は挟撃で敵を各個撃破していくのが基本で、極端なレベル上げはできないだけに結構シビアでした。ただ、主人公が範囲攻撃魔法が使えるようになると、バトルが少しずつ楽になります。
一戦一戦が長くてザコ戦ですら連続するとしんどいのですが、主人公が強くなっていくにつれてサクサクと進められるようになります。
仲間になるユニット
汎用ユニットはバラエティーに富んで試行錯誤する楽しみがあります。
帝国、エルフ、悪魔、不死者の4つに勢力があって、友好度のランクが上がると高いクラスのユニットを雇えるようになります。
汎用ユニット
汎用ユニットは戦闘終了時にフィールドにいないとロスト扱いになるので気が抜けません。最初のターンで前衛が溶けることもあるのでダンジョンに潜る時はユニットのやり繰りも考えていく必要があります。
汎用ユニットの強化は情念の欠片というアクセサリーのみです。
名前のある汎用ユニット
名前のある汎用ユニットもいて、サブクエストでの選択肢によっては仲間になります。汎用ユニットより少しだけ能力が高いので何人かいると便利です。
ただ、戦闘終了時にフィールドにいないととロスト扱いになる点は汎用ユニットと同じなので扱いには注意が必要です。
仲間
仲間ユニットは最大9人、戦闘では2人を選んで投入可能。
仲間ユニットは情念の欠片だけでなく武器の切り替えをして強化することができます。また、サブクエストをクリアすることでステータスが大幅にアップする専用武器や能力が手に入ります。
主人公の次に強いユニットだけに誰を選ぶかは迷うところでした。
個人的には攻防一体のコリサンドとイルミレーンが使い勝手がよく感じたので、この二人を中心にユニット全体のバランスを考えることが多かった気がします。
仲間ユニットは戦闘終了時にフィールドにいなくてもロスト扱いにならないので、ある意味気楽に動かすことができました。
主人公
アヴィアンナは情念の欠片、武器だけでなく防具を4ヶ所セット可能。武器と防具はイベントだけでなく、フィールドの宝箱やバトルの戦利品からも手に入ります。
さらにスキル成長、魔法取得、クラスチェンジまであるので、ユニットとしては飛び抜けて強くなります。
アヴィアンナが倒れてもゲームオーバーにはならないので、主人公を最前線に立たせる戦い方もありです。
物理アタッカーにしても魔法使いにしても強いので、クラスチェンジについてはお好みでOKかです。終盤はレベル4の範囲攻撃魔法(特に薄暮)が強いので、魔法使いの方が戦闘は楽かなと思います。
4つの勢力とのバランス
ストーリーでの選択肢によって4つの勢力の友好度が上下します。
選択肢によって結末が変わるクエストもあるので気が抜けません。
ただ、八方美人になることは許されず、どこかを贔屓した分だけ、どこかの信頼を落とすことになるので、どういうバランスになるかはプレイヤー次第です。
友好度が高まるとその勢力の高ランクのユニットが雇えるようになったり、ユニットの士気が高まり性能も上がるなどのメリットがあるので、よく使うユニットのいる勢力を贔屓するというやり方もありだと思います。
私はイルミレーンを中心に悪魔を前衛に入れて使いたかったので、悪魔に有利になる選択肢を選んでいました。結果的に、悪魔だけは友好度の最高ランク「崇拝」に届きましたが・・・ほかの勢力は届かずじまいでした。
拠点の施設
イリアンの城が主人公たちの拠点となります。
拠点はで鍛冶、術開発、ユニット雇用などをして自軍を整えることができます。
探索中でもダンジョンに入っていないければワンボタンですぐに戻れるので便利です。
市場にはランダムでユニットが出てくるので、友好度の低い勢力があっても、クラスの高いユニットを雇用して自分の軍勢に引き入れることができます。
周回要素
ディサイプルズ リベレーションにはリベレーションモードという2周目要素があります。
引き継ぎ要素はありませんが、経験値の取得量が増えたり、1周目では2人までしか使えなかった仲間ユニットの制限が解禁されたりとメリットが用意されています。
また、リベレーションモード専用の選択肢を選べば4つの勢力の友好度が自然と上がって行くので、全勢力の友好度MAXも2周目なら目指せます。
おすすめユニット
従軍神官
敵に神聖攻撃を与えて味方の回復をするアビリティ「聖なる力との交信」は対象範囲が広め。回復手段が少ない序盤に輝く。打撃もそこそこ強いので、前に出しやすいところも良い。
ウェアレオパルド
カウンター持ちなので最前線で使うと便利。後衛アビリティ「猫の本能」は味方全体に素早さ+15%の効果があるので、先手を打ちたいプレイヤーなら必須。
修道士
コリサンドを使わない場合、回復担当として前衛に入れてもいいかもしれない。後衛アビリティ「父なる神の治癒」で、ターン毎にHPが最も低い味方を回復してくれる。
エリエニス
能力「吸収攻撃」があるので使い勝手が良い。攻撃後に2マス以内の味方のHPを最大35%まで回復してくれるので。イルミレーンとセットにして主人公の近くに配置しておくと回復のことを考えずに攻められるので便利。
操作方法のTIPS
フィールド移動
フィールドを変えたい場合、マップ画面を開いてから△ボタンで世界全体のマップに戻って、行きたい地域を□ボタンで長押しする。拠点にいる場合は、オライオンに話しかける。
バトル時の魔法の選択
バトルで主人公の魔法を選択したい時はタッチパッドを押す。一度目で登録した魔法の一覧。もう一度タッチパッドを押すと登録していない魔法も含めて一覧が出る。
クラスチェンジ
クラスチェンジは解禁後、スキル習得画面で1000G支払ってリセットすればできる。
クイックセーブ
十字キーの右ボタンでクイックセーブができる。
バトル終了
バトル中にシステム画面開いて終了を選べばタイトル画面に戻れる。勝てそうもない相手に当たってしまった時に便利。