総合評価
評価:良ゲー
微妙っぽい良ゲーです。
総合すると、まあまあ楽しめたと思います。60点くらいでしょうか。
メインシナリオとキャラクターの良さは想像以上でした。紙芝居なのでスキップしようかと思ってたのですが・・・声優さんの演技が良いので、じっくりでも聞いていられました。
バトルは典型的なコマンド式。魔女なら空を飛べるだろって設定を生かして、3層に分かれてバトルができる点は目新しくて良かったです。
DLCの最強武器セットを買って、レベル上げとか無視ししてサクサク進めました。
バトルではボス戦で竜臨覚醒すれば勝てる感じです。覚醒すると姿が変わるのですが、結構カッコよいです。
本編クリア後はヒロインの個別エンドを見たりして遊べます。好感度マックスにして、ラスボスを倒すだけの簡単な作業です。ただ、5人全員見ようと思うとちょっとしんどいです。
ギャラリーがあるのに、一枚絵が少ないのは残念なポイントでした。
良かったところ
意外と面白いストーリー
魔女狩りをしている騎士団にいる主人公が、魔女になってしまったいう話。
王道と言えばいいのか、マンネリと言えばいいのか際どいですね。
8章で主人公の生い立ちなんかも分かるのですが、魔女の性質を知ったあとで最初の話に戻ってみるとちょっとしたアハ体験ができてよかったです。
紙芝居でも投げずにここまで続けてきて良かったなと思いました。
あまり期待していなかった分、ストーリーはかなり面白く感じました。
終盤も興味深い展開。
結局、誰が星竜になるのかという問題が最後まで尾を引きます。
主人公がやたらと星竜になりたがって、シャルロッタに突っ込みを入れられるのがコントみたいで好きでした。
戦略性も求められるコマンドバトル
上下3層を使うバトルは少し目新しかったです。
竜臨覚醒は竜星のヴァルニールの最大の見どころでしょう。
ボス戦は弱点魔法のセットとこっちの防御力を上げる補助魔法をつけて対策。
復活、回復、補助の魔法をセットすると残りは2枠しか魔法をセットできません。ほぼ全員同じ構成で個性が出ないのがやや残念なところ。
終盤は弱点属性を考えて魔法をセットしないと勝てなくなります。そういったところは戦略性があって好きでした。
妹分のファルが加わると戦闘は少し楽になります。
悪かったところ
いまいちだった狂気度システム
狂気度があれば緊張感が生まれるだろみたいな感じで作ったのでしょうが・・・面倒なだけでした。
ネグラに戻ると妹たちが発狂しそうになってるので、竜の肉を食べさせないといけません。自由に探索できなくて、しんどさを感じるだけでした。
放っていると妹たちの狂気度が上がって、条件を満たすとバッドエンド。逆に竜の肉を食べさせすぎても竜化してバッドエンド。
割とまったり探索したいと思っていたのに、このシステムのせいで寄り道する気になれませんでした。
トゥルールートを狙うと時間縛りみたいになってしまうのは少し残念なところです。
さいごに
1週目でトゥルールートに入れて良かったです。
最初の頃はギスギスしていた主人公と魔女たちが、お互いを思い合い、一緒に暮らせるようになっていく過程は見ていて気持ちの良いものでした。
ミネッサ、カリカロ、ラポネット、シャルロッタ、ファルたちヒロインもそれぞれ個性的で良かったです。主人公は真面目で、なんだか憎めないです。
ヒロインたちの良い面も悪い面もキッチリ描いているところがシナリオの良いところでした。