FANTASIAN Neo Dimension

『FANTASIAN Neo Dimension』は、『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親である坂口博信氏と、作曲家の植松伸夫氏が再びタッグを組んだ王道JRPGです。
最大の魅力は、150以上もの手作りジオラマを背景にした幻想的な世界観です。
現代のフォトリアルなCGとは異なる温かみがあり、町やダンジョンを歩くだけでも冒険している楽しさを感じられます。
細部まで作り込まれたジオラマとキャラクターが融合した独特のビジュアルは、本作ならではの個性となっています。
戦闘はターン制コマンドバトルを採用しながらも、魔法の軌道を曲げて複数の敵をまとめて攻撃するシステムや、ランダムエンカウントを一時的に蓄積して好きなタイミングでまとめて戦える「ディメンジョン」システム。
雑魚戦のテンポを損なわず、ボス戦では属性や配置を考えながら戦う戦略性の高さが評価されており、シンプルながら奥深い戦闘は本作を代表する魅力の一つとなっています。
海外レビューでも評価は高く、MetacriticではPS5版が82点、PC版が80点、Nintendo Switch版が79点(2026年6月時点)を記録しています。
レビューでは「JRPGの古典的な魅力を現代向けに磨き上げた作品」「手作りジオラマによる世界観が唯一無二」「戦略性の高いバトルが最後まで飽きさせない」といった点が高く評価されています。
気になるところは、もとがApple Arcadeのためのゲームだったゆえにやや操作しづらいところ。
また、終盤はボス戦の難易度が急激に上がるので理不尽に感じる場面もあるところなどでしょうか。
ストーリーは記憶を失った主人公レオアを中心に、人類を脅かす「メカテリア」と世界の謎を追っていく王道ファンタジーです。
派手などんでん返しよりも、仲間たちとの旅や世界の秘密を少しずつ解き明かしていく過程を丁寧に描いており、坂口博信作品らしい温かみのある物語が楽しめます。
また、植松伸夫氏による音楽は海外レビューでも特に評価が高く、美しいジオラマの風景と相まって、旅情あふれる雰囲気を存分に味わえます。
総じて『FANTASIAN Neo Dimension』は、古き良きJRPGへの愛情が詰め込まれた作品です。
メタスコアが80点前後と高い評価を獲得していることからも分かるように、世界観、音楽、戦闘システムはいずれも完成度が高く、クラシックJRPGを現代によみがえらせた作品として国内外で高く評価されています。
終盤の高難易度や王道寄りのストーリーは好みが分かれるものの、それを補って余りある魅力を持った一本であり、PS1時代のファイナルファンタジーが好きな方にはおすすめです。

