ディオフィールド クロニクル

『ディオフィールド クロニクル』は、リアルタイムストラテジーとシミュレーションRPGを融合させた作品。
発売当時は大きな話題にはなりませんでしたが、海外では「戦闘システムは非常に面白いが、それ以外の完成度が惜しい」という評価で概ね一致しており、Metacriticでは71点前後、OpenCriticでも**71点・推薦率41%**と、「良作だが万人向けではない」という位置づけになっています。
最大の魅力は「RTTB(リアルタイムタクティカルバトル)」です。
戦闘中はリアルタイムで部隊を動かしつつ、スキル発動時には時間が止まるため、敵の背後を取ったり、範囲攻撃を重ねたり、ボスの攻撃を回避したりと、テンポの良い戦術を楽しめます。
RTSほど忙しくなく、ターン制SRPGほど待ち時間もない絶妙なゲーム性で、海外レビューでも「ジャンルに新鮮さをもたらした」と高く評価されています。
ストーリーは傭兵団「ブルーフォックス」が戦乱に巻き込まれていく戦記ファンタジーで、資源や宗教、国家間の思惑が絡む政治劇が描かれます。
主人公アンドリアスを中心に、イスカリオンやワルターキンら主要人物は魅力的ですが、イベント演出は会話中心で淡々としており、キャラクター同士の感情表現も控えめです。
やはり、気になるところは世界観は興味深いものの人物描写が弱く感情移入しづらい点でしょう。
育成面では武器やスキルツリー、召喚獣「マギルミル」を組み合わせて部隊を強化できます。
4人編成だからこそ役割分担を考える楽しさがありますが、スキル構成が武器に依存するため、キャラクターごとの差別化がやや弱いという指摘もあります。
また、終盤になると強力な編成ができあがり、戦術の幅が狭くなる点も賛否が分かれています。
一方で、本作が最も批判されたのはマップとミッションの単調さです。
同じような戦場が続き、拠点で会話を見て出撃する流れが最後まで大きく変化しません。
「戦闘は序盤こそ魅力的だが、ミッション構成に変化が少なく次第に失速するというか単調になっていきます。
また、無料アップデートで補完されたとえはいえ、ストーリー演出が弱い点も問題と言えるでしょう。
結論としては、『ディオフィールド クロニクル』は傑作には届かなかったものの、リアルタイム戦術という独自性を持った意欲作といえるでしょう。
ストーリーや演出には粗さが残る一方で、戦闘システムは斬新な部分もあり、もう少し予算と時間があれば・・・と惜しいところがある作品です。
セール価格なら選択肢に入れてもいいかもしれません。

