HARVESTELLA(ハーヴェステラ)

『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』は、スクウェア・エニックスが送り出した「JRPG×スローライフ」の意欲作です。
発売前は『ルーンファクトリー』や『牧場物語』のような作品と思われていましたが、実際に遊んでみると農業はあくまで冒険を支える要素であり、本質はストーリー重視のJRPGでした。
海外レビューでは賛否が分かれますね。
MetacriticはSwitch版73点、PC版74点、OpenCriticも74点・推薦率57%と、「良作だが傑作には一歩届かない」という評価に落ち着いています。
一方で、RPGFanやGamingBibleなどは80~90点を付け、「魅力的な世界観」「音楽」「物語」を高く評価しました。
逆にGame InformerやMetroは、テンポの遅さや生活シミュレーション要素の浅さを厳しく指摘しています。
本作最大の魅力は、終盤に向かって加速するシナリオです。
四季を脅かす「死季(Quietus)」を巡る物語は、序盤こそゆったりしていますが、中盤以降はSFとファンタジーが交錯する壮大な展開へと発展します。
物語がゲーム全体を引っ張るところはスクウェア・エニックスらしいJRPGらしさを感じさせます。
また、キャラクターごとのエピソードも丁寧に描かれているため、満足度は高かったです。
一方で、気になるところはもあります。
まず、序盤のテンポのがいまいちななところですね。
次に、肝心の農業要素はかなりシンプルなところ。
畑を耕し、作物を育て、料理や金策に利用する流れはありますが、自由度や生活シミュレーションとしての奥深さは『ルーンファクトリー』や『Stardew Valley』ほどではありません。
スローライフゲームとしては中途半端という批判はあるかもしれません。
JRPGに農業が付いている作品と割り切れるならば楽しめるでしょう。
戦闘はリアルタイムアクションで、ジョブを切り替えながら敵の弱点を突くシステムになっています。
アクションRPGとしてはやや単調で、回避や操作性には物足りなさがありますが、ジョブ育成や装備集めを楽しめるバランスです。
結論としては、『HARVESTELLA』は農場シミュレーションを期待すると物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、美しい音楽と世界観、じっくり描かれるストーリー、JRPGらしい冒険を求める人には隠れた良作と言えるでしょう。
『ルーンファクトリー』のような作品を期待して購入すると失望するかもしれません。
しかし、海外レビューでも「これは癒やし系JRPGとして遊ぶべき作品」「スクウェア・エニックス版のコージーゲーム」と再評価されているので、やってみる価値はあると思います。

