初リリース日: 2018年9月12日
販売元:販売元:スクウェア・エニックス
前作ライズ オブ ザ トゥームレイダーをクリア後に続けてプレイしました。
難易度イージーでストーリーをクリア。
総合評価
評価:良ゲー
シャドウ オブ ザ トゥームレイダーではグラフィックが前作よりもリッチなっていて進化を感じました。
トゥームや遺跡の詳細な描写は一見の価値があります。
グラフィックの向上で経路のとっかかりが見つけられないというジレンマも少しありましたが、インスティンクトを活用すれば、基本的な道順は分かりやすく快適にプレイできます。
バトルは前作よりも控え目。
ヌルゲーマーとしてはありがたいところですが、ガシガシ戦いたいプレイヤーには物足りないかもしれません。
ストーリーは取っ散らかっていてチグハグという印象。
トリニティの最後は期待していたほどのインパクトはありませんでした。
残念なのは、会話している場面での音量調整がおかしく、ララの声よりも相手の声が明らかに小さいところ。
総合的に見れば良ゲーの部類かと思いますが、新生トゥームレイダー3部作の最後にしては締まらない終わりでした。
良かったところ
探索と謎解き
ロープを伝って下に降りたり、せり出した岸壁を登ったり、アクションのボリュームが増えた点はグッド。
グラフィックが向上したことでトゥームや遺跡の景観は見惚れるほど素晴らしく、冒険している感じをしっかりと味わうことができました。
謎解きも前作同様相変わらず凝っていて楽しいです。
今作は上下の階層でそれぞれ謎解きをして道を切り開いていく仕掛けが多かった印象があります。
そういった点が前作との差別化になっているのでマンネリ感はなく、謎解きは新鮮な気持ちで楽しめました。
ステルス要素が増したバトル
今作では身体に泥を塗りたくって壁に身を隠すなんてこともできます。
どちらかというとステルス要素が高めという印象でした。
終盤で工作できるようになる「フィアーアロー」が強力。
矢が当たった兵士は錯乱して銃を乱射するようになるので、周囲の敵を一掃できます。
前作に比べると戦闘は少なめ。
理不尽にハチの巣にされる回数はかなり減った気がします。
ヌルゲーマーとしては助かるのですが、前作のような厳しいバトルを期待しているゲーマーには物足りないかもしれません。
悪かったところ
チグハグなストーリー
隠された都パイティティの謎。
女王ウヌラトゥ、息子のエツリなど協力していくれるキャラクターたちはそれぞれに見どころがありました。
ララ・クロフトにとって因縁の相手アマルとの決戦で幕を閉じるのは悪くはないですが、トリニティとの対決はほぼ相手方の自滅のようなモヤっとした終わり方。
もっと巨大な組織というイメージだったので、あっさりと片付いてしまって拍子抜けでした。
真実を究明しようとするララ自身の闇の部分を所々に挟もうとしているのですが、なし崩しに終わることが多く、ストーリーを全体で見ると迷走してしまったように思えます。
さいごに
新生トゥームレイダー3部作のラストとしてはやや残念な出来でした。
2作目がとても面白かっただけに、もう少し上手く風呂敷を畳んで欲しかったというのが素直な感想です。