オーディンスフィアは評判が良いのでやってみたいソフトでした。
十三機兵防衛圏をプレイしてヴァニラウェアのグラフィックの良さは体感できたので迷わずに購入しました。
総合評価
評価:名作
絵本の世界をそのまま再現したような繊細な作り。キャラクターも主人公からサブキャラまで活躍の場面があって印象に残りました。
ストーリーやキャラクターがしっかりとしているので最後まで安心してプレイできました。
バトルも操作のレスポンスが良くて爽快感がありました。気になったところは終盤で雑魚や中ボス戦で新鮮味が無くなってくることでしょうか。
美麗なグラフィック
絵本の世界を再現したような美麗なグラフィック。
これだけでも買った甲斐がありました。
そえに加えて、ヴァニラ飯。料理がどれも美味しそうで見ているだけで幸せな気分になれました。
5人の主人公
5人の主人公それぞれに魅力的でした。
グウェンドリン
物語のリードとして引きこまれる展開。オーダイン王の冷酷さが印象的。グウェンドリンが炎の王オニキスを完璧に振ってしまうところが見どころでした。
コルネリウス
なぜプーカになったのかという謎が気になって先に進めたくなります。ベルベットに正体を告白できない場面は見ていてもどかしかったです。
メルセデス
一番楽しかったメルセデス編。最初の頃の小生意気な王女から物凄いスピードで成長するところが見ていて楽しかったです。魔王オーダインとの直接対決はオーディンスフィアの中で一番燃える場面でした。
オズワルド
グウェンドリン編で不明瞭だった点が明らかになりました。屈強な黒騎士の話かと思いきや、捨て駒扱いされているところが意外で面白かったです。
ベルベット
5つの物語の最後ということもあり大分核心に近い話が出てきました。おじい様のバレンタイン王、お父様のオーダイン王と家族会議のシーンが印象的でした。
サブキャラクターの活躍
5人の主人公だけでなく、サブキャラクターも活躍するエピソードが多くて感心しました。
ベルベットの兄イングウェイの活躍。最初はプーカの呪いをかけた意地悪な兄というイメージでしたが、メルセデス編ではカエルの姿で奮闘する彼の姿を見ることができます。
終焉ではダーコーヴァの獣として操られてしまうという悲劇。変化の術に最後まで翻弄され続ける人生でした。
バレンタイン王国を滅ぼしたことへの贖罪の旅として見ると妹と同様に苦労人で憎めないキャラでした。プレイアブルではないですが実質的には主人公と言えるくらいの活躍でした。
あと、オーダイン王も忘れてはいけません。傍若無人な王ですが3人の娘には甘くなってしまう人間臭さがあります。メルセデスにバロールを壊されるという誤算で終焉ではあっという間に退場というのは残念でした。
爽快なバトルシステム
バトルは基本攻撃に加えてスキルとアイテムを駆使していく形。レスポンスも良く、硬直がないのでストレスなく動かすことができます。また、マジックレシピからアイテムを錬金して使えるというシステムは慣れると便利でした。
難易度はいつでも変更可能。ノーマルの下にスイートという低めの難易度があるのでヌルゲーマーにはありがたかったです。
気になったところは中ボスがほぼ一緒ということでしょうか。5周とレベル上げも考えるとやや淡白に感じてしまう部分はありました。
トルゥーエンド
最後に残されたグウェンドリンとオズワルド。
二人を導いていたのはグウェンドリンの姉グリゼルダでした。青い鳥=グウェンドリンと思い込んでいたのでラストシーンは驚きが多かったです。
割と早い退場だなという感想しかなかったお姉さんが実はMVPだったというオチは好きです。
個別エンドとバッドエンド
祝福エンドを見るために、個別エンドとバッドエンドを回収。
個別エンドでは灼熱の化身の対戦にオズワルドを選んだ場合が印象的でした。
力を使い果たしたオズワルドが影に取り込まれてしまいます。モンスターの姿の不気味さと相まって怖い話でした。炎の王に好き放題言われる後味の悪さもあって忘れられないエピソードになりました。
祝福エンド
トゥルーエンドでベルベットがプーカになるのは衝撃的でした。呪いとはいえちょっと可愛いのが何とも言えないところです。
祝福エンドではプーカの呪いから解放される二人の姿を見ることができます。加えて最後にメルセデスとイングウェイもフォローする完璧なエンディングでした。